ニキビダニ症・・・
別名、毛包虫症・・・
あだ名が、アカラス・・・
このように名前が複数あるため別の皮膚病かとちょっと混乱ますが、もちろん同一の病気です。
寄生虫が原因の皮膚病なので、ノミアレルギー性皮膚炎や疥癬のように、どこからか虫がやってきて皮膚に寄生すると思われがちですが、この病気の原因となるニキビダニは元々動物の皮膚に普通に住んでいる虫です。
<ニキビダニ>
普段は皮膚の免疫力によってニキビダニの増殖は抑えられていますが、何かしらの理由で皮膚の免疫力が低下するとニキビダニが突然増えてきて、その結果、皮膚病が発症します。
ですから、ニキビダニ症と診断した際には、
「ニキビダニ症が起きた」
→「何かしら皮膚の免疫が低下した」
→「免疫を低下させる根本的な原因はなに?」
と頭の中で考えながら治療をすすめます。
つまりニキビダニ症の治療は単純に「駆虫薬を飲んだらそれで終了!」とはならず、とくに再発を繰り返している場合には血液検査やレントゲン検査などを実施して、免疫を下げるような大きな病気が隠れていないかを慎重に探す必要があります。